2010 年 2 月 5 日 のアーカイブ

強さと品格

2010 年 2 月 5 日 金曜日

今日、朝青龍が引退を表明しました。
このところ、テレビをつければ小沢か朝青龍かというくらい、その動向が注目れてたわけなんですが、まさかこんなに早く引退という結論にいたるとは思いませんでした。
まだ29歳。気力体力が目減りする年齢ではないと思うんですけどねぇ。

テレビを見てて実はよく分んなかったのが「横綱の品格」ってやつです。
相撲が神道に基づく神事を起源にする武道で、神社などの神前で裸身に近い男性が組み合い力を示すことで、神様に敬意と感謝を示し奉納するものだというのは分るんですけどね。であるが故に、しきたりや作法を重んじるというのは理解できるのですが、現在の相撲はどちらかといえば、江戸時代に娯楽として発展した興行としての大相撲の流れをより強く引いているように思うのですよね。まぁ、弓取り式とか、神事の名残はあるわけなんですけど…。
「興行」であるなら、そんなに厳しく「品格が」というのはなんかなぁ、と思うわけなのです。
もちろんね。力士って、ある意味格闘技の中でも最強の部類に入るであろう体をもってるわけなので、それで一般人に暴力ってのは論外だと思うんだけどさ。それと個性を否定することは違うと思うんだけどなぁ。

私、朝青龍って、そんなに嫌いじゃないんですよね。
なんか、あのいたずらっ子みたいな自由奔放さって、力士にしては本当に個性的でいいと思ってたんだけど…。

うーん。
難しいなぁ。

ってか、やくみつるさんだっけ?
あの人の口から「品格」とか「品性」といかいう言葉が出ると笑っちゃうんだけど。
あなた、何様のつもり? 人のこと「品格がない」とか言えるの?
あなたの漫画もそうとう下品な時あるよね?
人のことをとやかくいうなら我が身をまず振り返ったほうがいいと思うよ。

朝青龍のことをとやかくいえるのは、横綱という地位について、その地位を全うして勇退した人だけなんじゃないかと、そう思う今日この頃。
まぁ、何にしても。朝青龍さんはこれから先が長いわけだから、また次の人生を頑張ってってほしいですね。