2007 年 1 月 11 日 のアーカイブ

いじめについて思うこと

2007 年 1 月 11 日 木曜日

「SMAP×SMAP」特別編でいじめについてやってましたね。
私もいじめについて考えなくはないですが、この義家さんっていうんですか、この人の言ってる事、全部が全部正しいとは思えません。この人が言ってるのは大人の考える「強者の理論」でしかないように思えて。
子供の世界は、大人が考える程単純なものではないと思います。
子供は大人が思うよりもずっと狡猾で複雑な生き物ですよ。事の善悪について自分たちの境界線がある意味曖昧であることを強みにしてる部分ってあります。大人が自分たちのやることに対して「子供のやることなんだから」と考える事を良く知っている。というよりも、本能的にそういう隙間を嗅ぎ付ける、という感じかな。
こう書くと「そんな事はない」「子供は弱くて守られるべき存在なんだから」と思われる方の方が多いでしょうが、実際、学校というのは能力値のそう変わらない人の群れなんですよ。群れの中には当然の事ながらリーダー的な存在ができてくる。弱者は強者の下につくことを余儀なくされる。そのボーダーを決めるのが「体力」であり「学力」であり「外力」なんです。外力はいわゆる「親」の力ですね。そのボーダーの下に置かれた子供が強者によって虐待される、それがいじめだと私は思ってます。その力関係をひっくりかえさない限り、その子はずっといじめられるわけです。そして、力関係をひっくりかえすことができた場合、その子はいじめられなくなりますが階級は残るわけですから、新たなリーダーが生まれ、その子が「力」を誇示し新たないじめが生まれると。それが今さかんに言われている「いじめの連鎖」のメカニズムなんじゃないかと思います。
本来、正しい群れではそのリーダーは「先生」であるべきなんですが、今の先生は親や学校等といった組織の下僕になっていることを、子供は敏感に感じ取っているんじゃないでしょうか。だから、リーダーとして先生を見ない、群れの中の第二のリーダーが自分よりも下だと思った子を「力」を誇示するために虐げる、そういう状況になってるんじゃないでしょうか。群れの中に、最下層の存在がない、という状況はあまりないんじゃないのかな。
そういうものなんだ、ということを認識した上で、自分は「強者」だと思っている子供に、どうやって「子供は大人より下だ」「群れに階級はない」と理解させるか。本当にいじめをなくそうと思うんだったら、そういった事を考えた方がいいんじゃないかと、私は思います。
それと、よくいじめとかで「学校が殺した」だのなんだのっていう親御さんがいますけど、あれもおかしいと思いませんか? だって、1日24時間のうち、子供が学校にいる時間は長くても7時間でしょう? 一日の3分の1にも満たない時間ですよ。残りの17時間は家にいて親と接しているわけです。そしたら普通気付くよね? 子供の様子がおかしいとかってさ。確かに共働きのご家庭もあるでしょうから一概には言えませんけど、それでもね、自分の子供がいじめられてるっていう状況に気付かないのはおかしいと思うわけなんですよ。
子供は何もいわなくても、必ず何かしらのサインは出してると思います。それを親が拾ってあげないと。おかしいと思ったら学校に怒鳴り込んででもいかないと。学校に言ってもだめなら教育委員会とか、自治体とかに噛み付いていかないと。本当に我が子を守りたいと思うんだったら、なりふり構ってられないと思いますよ。そうする事によって子供がもっといじめられるっていうなら、いじめてる子の親のとこに直接怒鳴り込んで行くとかね。
すくなくとも、うちの母はそうでした(笑)
やー、同級生に田植え間近な田んぼに突き落とされて泥だらけで帰ったら、母が血相かえて突き落とした子の家に怒鳴り込みに行きましたからねー。それ以来、いじめられませんでしたよ。ええ。まさに「母は強し」です。

まぁ、何にしても、いじめというものを本当になくす事は難しいと思います。むしろ、いじめられてもどうやってそれを克服するかということを、子供に教えてあげる方が良いのではないかと思います。いじめられて、それを克服できない子が自ら「死」を選んでしまっているのなら、それを克服する勇気を教えてあげればいい。そう思います。

ちるきちさんから「発言します宣言」があったのでとりあえず上に上げておこうかと…。

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