2011 年 3 月 19 日 のアーカイブ

色々と思うこと

2011 年 3 月 19 日 土曜日

もうあの地震から一週間が過ぎたんですね。
M9.0という大地震とそれによって起こった津波と、そして福島の原発と…。怒濤のような一週間でした。未だ続く余震に「もう、いい加減落ち着いて、北太平洋プレートちゃん><」と思わなくもないですが、本当に、いい加減落ち着いて欲しいです。なんだか他のプレートまで刺激を受けて活性化しちゃってるような気がして…。

前の日記で「ツイッターが一番安否確認が早かった」と書いたかと思うのですが、今回ほどツイッターというものの有用性を再確認した事件は無かったかと思います。
本当に、ツイッターの情報伝達は早い。驚嘆するほどです。
しかし、早いということはまた諸刃なわけで。誤った情報もまた拡散しやすいということなんですが(実際、私も踊らされて誤った情報を拡散しちゃいましたしねwww)、それを差し引いても、十分に一つのツールとしてすばらしいものだと思いました。
それに比べて、目を覆いたくなるというか、もう溜め息しか出ないのは報道各社ですね。地震被害の取材にしろなんにしろ、報道する内容をはき違えているような気が、ものすごくするのです。
例えば、被災した方々が一番欲しがってる情報は、未だ生々しい遺族のインタビューや地震発生後からのドキュメンタリーじゃなく、生きるための物資をどこに行けば入手できるのかといった事柄なわけで…。間違っても、8歳の子供を亡くして泣く母親にマイクを向ける事が報道の仕事じゃないと思うんですよ。
福島原発の報道にしても、無駄に不安や恐怖を煽るようなものにしか見えやしない。自分達が呼んだ専門家が「人体には影響のないレベル」って言ってんだから、「人体には影響のないレベルです」って素直に報道すりゃいいのに。なんでわざわざ「本当に? その判断は正しいんですか? 証拠は?」って畳み掛けるように確認するんだか…。専門家の教授も呆れてましたよ。
一部報道では何を根拠にしてるのか解らないけど「チェルノブイリ並みの放射能災害になるのではないか」とか書いてて…。もう今にも放射能汚染しそうな勢いで報道してますけど、そんなことないですから(溜め息) むしろイギリス政府の公式プレス発表が一番解りやすくまとまってるんじゃないかなと思うのですよ。日本語訳してくださった方がいるようなんでそのサイトへのリンク書いときます。
こちら→ http://clip.kwmr.info/post/3896045912
チェルノブイリ原発事故と同じレベルの災害になる、というのなら、チェルノブイリ原発事故が起こるに至った過程、その被害状況、政府の対応、現在の状況を福島原発に当てはめて書く、くらいのことはしないといけないと思いますよ、朝日新聞。政府発表の数値から単純に「危険なんじゃないか。もしかしたらチェルノブイリ以来の大惨事?!」くらいの思い込みで記事を書くのは報道の人間としてあるまじき行為だと思います。

報道の方にお願いです。自分の脳みそで事の真偽を判断して自分の言葉で報道してください。解らないことを憶測で書かないで。そんな「福島原発危険!」記事に踊らされて、このくそ忙しい年度末の時期に社員を自宅待機にしようとするような会社社長がいることをお忘れなく。