ご冥福をお祈りします

先月末付けで、昔なじみの営業さんが退職されました。
次長さんだったのに凄くリベラルな人で、私みたいな15以上も下の人間にも軽口をたたかせてくれる人でした。

定年までまだ5年以上を残しての早期退職。
「娘さんも独立したし、住宅ローンもないし。もうあくせく働かなくてもいいかな、と思ったんだって」
会社を辞めた理由を親しかった先輩に聞いたら、そういう答えが返ってきました。
うらやましいと思ったのも事実だけど、本当に退職を選んでしまえるところが凄いなぁ、と心底思ったものでした。

その営業さんが、亡くなりました。

総務に異動になった元営業さんが、たまたまSDカードリーダーを借りに私の職場に顔を出したんですが、その時にぽつりと。
「聞いた? Yさん、亡くなったんだよ」

最初、誰のことか解らなくてきょとんとしてたんですが、その元営業さんと私が共通して知ってるYさんて、一人しかいない…。

「…うそだぁ」
「ホントだって。今朝だってさ」

吃驚した…。
嘘だって思った…。

だって、まだ60前だよ?
奥さんと旅行とかにも行きたいって言ってたのに…。
まだ会社辞めて一ヵ月しか経ってないよ…?

今日は実家の都合でお休みをとってた課長に連絡して、亡くなったことを伝えました。課長も凄く驚いてて。
お通夜は週明け、告別式はその翌日…。
お通夜に行こうか、そう言いながら、まだ実感がわかないです。

Yさんが、もう、この世にいないことが、信じられない…。

夜になって、この間いっしょに釣りに行った先輩からメールが来ました。
帰り道、地元駅について、思わず電話をしてしまったから、折り返しメールをくれたようでした。

「Yさんのことかな? びっくりだよね。原因はわからないって話だけど。おとといOさんが会ったらしいんだけど、来月スペインだったかに行くとか言ってたらしいよ。その時は元気だったんだろうね」

本当に、突然だったんですね。
Yさんは、本当に突然逝ってしまったんですね。

とりあえず、週明け、お通夜に参列させていただこうと思います。課長と一緒に。

Yさん。
ちがうな、くまさん。
そっちに行っちゃうの、早すぎだよ。
また今度ね、って言ってた焼き肉、まだおごってもらってないよ。
いつか、私がそっちに行ったら、きっちり利子つけておごらせてやるから、覚悟しといてね。
だから今は、安らかに。

心からご冥福をお祈りいたします…。

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