サマーウォーズ

見てきました。
一人で。
実家の帰りにレイトショーで。
…いいんです、何も言わないでください。

お話自体は、なんというか、思ってたよりもずっと良かったです。
以下、ストーリーのネタバレがありますので、これから見る予定の人は見ないでくださいね。





















高校二年生の小磯健二は世界数学オリンピック日本代表を逃し、同じ物理部の佐久間とともに、仮想世界「OZ」のメンテナンスをして寂しく夏休みを過ごすはずだった。一つ年上のあこがれの先輩、篠原夏希にアルバイトを持ちかけられて、彼女の実家、長野県上田市に行くことになるまでは。
篠原夏希の実家は武田家家臣の武士の流れをくむ旧家。曾祖母の16代目当主陣内栄を大黒柱に戴く大家族だった。
そこで健二は夏希の彼として紹介されてしまう。驚く健二に夏希は体調の思わしく無い曾祖母のために彼氏のフリをすることがアルバイトの内容だと打ち明けるのだった。

なんというか、栄おばあちゃんがいいです。私、こういう気っ風のいい女って、超好物なんですよね。亡くなる前の晩、健二に向かって花札勝負を持ちかける栄おばあちゃんは、いい女でしかも可愛かったvv
「彼氏のフリを頼むような子だけれど、私がこの勝負に勝ったら改めて夏希を頼んでもいいか」
健二が犯罪者ではないかと疑われている中で、その人の本質を見抜き認めるた上でひ孫を頼むという彼女は、本当に格好良かったです。

おばあちゃんの死後、仮想世界OZに潜む「学習欲」を持った自立型AIをめぐって女性陣と男性陣が対立。
祖母の仇をうたなければという男性陣と、葬儀の打ち合わせを優先する女性陣の対比が面白かったです。
そうそう、男ってこういう形にこだわる方で、女って良きにつけ悪しきにつけ現実的なんだよね〜(苦笑)
仮想世界対策のために機材をセッティングする男性陣をほっぽっておばあちゃんの荷物から訃報連絡リストを作る女性陣。あ、なんかホントにこう、ある意味リアル〜(爆)
そしてその荷物の中からおばあちゃんの遺言が。
不覚にも、おばあちゃんの遺言で泣きました…。
「何があっても家族でご飯を食べなさい」
でも、その遺言でホントに絶望的な状況なのにご飯食べ始めちゃう陣内家の人たちが、いい!
AIを追いつめるところまで、健二が全然活躍してなかったのが気になったんですけど、最後の最後に根性見せた健二。
格好良かったよー。
「できることをやり尽くすまでは諦めない」
健二の中にも栄おばあちゃんが何かを残していってくれたんだなぁ、みたいな。

なんか、聞くところによるとこの映画は賛否両論だそうですが(確かに、大気圏である程度は燃えたとはいえ、直径1mの物体が落下したら、その衝撃は温泉吹き出す程度じゃ済まないだろう、とかね。ツッコミどころは結構あったけどね)、私はお金払って見る価値はあったかな、と思います。
興味のある方は気が向いたら見てみてくだだいね〜。
制作委員会に日テレが入ってたから、そのうち日テレの金曜ロードショーでやるかもだけど(爆)

コメント / トラックバック 2 件

  1. Ayame より:

    お久しぶりです。
    サマーウォーズの里、上田市からコメント送ってます。
    誰だかおわかりになりますでしょうか?

    その昔、KUMAさまと共にサマーウォーズにも登場したローカル線の別所線に乗って、我が家の長女が生まれた年の秋に立ち寄ってくださいましたね。
    その長女は映画でも出てきた高校野球球児と同じ高校に通っております。
    高校の正門が「古城の門」と呼ばれていて、上田藩主の館の門と塀とお堀が残っていてそのまま正門として使われています。
    短大ではお世話になりました。
    お誕生日にいただいたスケッチブックは今も大切にしております。覚えておいででしょうか?最後の一枚はもったいなくも私をイメージして描いてくださって、そのタイトルに「あやめ」と付けてくださったのです。
    もう思い出していただけたでしょうか?御年賀状ぶりでございます。

    長年住んだ上田ですが、主人が五月から実家の神社を継ぐことになり実家に戻り、只今逆単身赴任みたいな状況です。
    来春か再来年には信州上田から東京に戻る予定です。
    真っ青な空に白い雲、深く鮮やかな稜線。四季折々に見せてくれる絵葉書から抜け出たような景色。毎日当たり前のように車を運転しながら眺めていた景色でしたが、この地を離れる日が刻一刻と近づいていると思うと、急に愛おしく感じてまいります。

    子供たちは語りだしたらキリが無いくらい、まさしく私の子供、いや、それ以上!に幅広い趣味と興味の赴くままに成長いたしております。
    (三女はまだ年中児ですが・・・)

    時々ブログを拝見してはお身体のことが気がかりでなりません。
    無理をいたしませぬように・・・、と申し上げても仕事でございますので致し方無いとは存じますが、くれぐれも御身おいといくだいませ。
    懐かしのあまり長文失礼いたしました。

  2. S.Mitsuru より:

    >Ayameさま

    コメントありがとうございます!

    もちろん分かりますとも!「上田市」在住の友人はAyame様しかいらっしゃいませんし(笑)

    それにしても、お久しぶりです! お元気でらっしゃいますか?

    お嬢様方ももうすっかり大きくなられたことと思います。
    
懐かしいですねぇ。
    秋が深くなる頃、あの電車に乗ってお家にお邪魔させていただいてから、もう随分と時間が過ぎてしまいました。あの頃、車窓の向こうに見えた田畑や山々はきっと今も変わらず美しいままなのでしょうね。

    「サマーウォーズ」は監督の細田守氏の奥様の実家があるとかで、結婚以来、何度か訪れるうち、その自然や住人の方々に惹かれて、作品の舞台にすることを決められたとか。奥様のご実家が大家族で、行くたびに映画の中のような歓迎をされたらしいです。
    
「日本の原風景といえる景色や人のつながり、それを書きたくて、ロケをして忠実に書かせてもらうことに」
何かのインタビューでそう答えておられたのを見た覚えがあります。
アニメのロケ地として行政が全面的に協力したのは上田市が初だそうです。

    
Ayame様は映画はご覧になりましたか?

    映画、それもアニメの中に普段なじんだ景色が再現されるというのは、嬉しいような恥ずかしいような、一種独特な感覚があるのでしょうね。それにしても、まさか実名で登場していた高校にお嬢さんが通ってらっしゃるとは。なかなかない経験ですよね。

    近々東京に戻ってこられるんですね。
お年賀でしかご挨拶できなくなって久しいですが、都合があうようでしたら、今度は直接お会いすることも可能になるのでしょうか。

    でも、東京近郊に住む人間の言うことではないかもしれませんが、東京は便利ではあるけれど、「生きる」ことにはあまり向かない土地かもしれません。

    ともあれ、こちらにいらした時にはご連絡ください。都心から大分離れた田舎ではありますが、あの懐かしい学び舎の近くにある拙宅にもお越しいただけると嬉しいです。

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